7年前から続いてきたフッ素入り水道水に関する裁判があります。
アメリカ、カリフォルニア州でおこされたもので、「フッ素入り水道水が健康上のリスクになるかどうか」を争ったものでした。
結果、「米国で現在『最適』とみなされているレベルである1リットル当たり0.7ミリグラムの水道水のフッ素化は、子どものIQを低下させる不当なリスクを生じさせると本裁判所は判断する」という判決が出ました。
アメリカでは州によって水道水にフッ素が入っていることは以前お伝えしました。
以前は1リットル当たり1.0ミリグラム入っていましたが、その後斑状歯などの問題を受け、0.7ミリグラムに修正されていたのですが、それですら「こどものIQ低下に繋がるリスクがある」と判断されたということです。
今のところ、日本では水道水にフッ素が入っている地区はありません。
では、日本なら安全なのでしょうか。
そうではありません。
「NTPレポート」(カテゴリー「何が問題なの?」の「フッ化物とIQ NTPの報告」参照)では、「どのくらいのフッ素摂取量なら安全なのか」という数値が明記されていません。一方で、摂取量が増えるほどIQへの影響は大きくなります。
さらに、私たち一人一人が、日々どのくらいのフッ素を取り込んでいるか、その数値もわかりません。言うまでもなく一人一人の摂取量は、みんな違っているのが当然で、高濃度のフッ素を含んだ歯みがき剤を使用した後、1回しかうがいをしない、などという法律の指定外の使い方をしていれば、それだけでフッ素をたくさん取り込むことになるでしょう。
身を守る方法はただ1つ。フッ素を含むものの摂取量を、できるだけ少なくすることです。
裁判は、長年フッ素の害と向き合ってきた研究者と弁護士のみなさんの努力によって、支えられてきたものです。この裁判の直前に、「NTPレポート」がアメリカの政府機関から出されたのです。
7年にわたり裁判を維持してきたみなさんに敬意を表すると同時に、この情報を1人でも多くの方に広げ、子どもたちの命と未来を守っていく必要があります。