朝の保健室

出勤時間より遙か前に出勤するのが当然・・・・学校の教職員の「ブラックさ」の表れの一つですね。
特にコロナ感染症の影響で、どの学校でも養護教員は、検温や健康観察、発熱のある子どもたちの対応と、非常に忙しくなっています。

また保健室は、様々な悩みを抱えた子どもや保護者にとっても、大切な場所です。

 

校舎の昇降口の前で、大声で泣いて登校を渋る子どもや、出勤前に相談事を持って来校する保護者もいます。
不登校傾向の子どもが、保護者の車から降りられない、とSOSが届くこともあります。

 

でも今日は、フッ素洗口の日です。
養護教員は、洗口液をクラスごとに分けて、担任に届けなければいけません。ひどいときは、朝からゴーグルとゴム手袋をして、洗口液そのものを希釈して作らなければならない人もいます。
玄関先の泣き声も、保護者からのSOSも、対応するゆとりはありません。
実は今日は、養護教員自身がとても体調が悪く、本来なら休養するところなのですが、フッ素洗口のある日は、何があっても休めません。養護教員の代わりができる人がいないからです。

 

そしてそんな時、思うのです。

「ここまでしてフッ素洗口をしなければいけない理由は何?誰も納得がいく説明をしてくれない。歯みがき剤を使っていれば効果はない、といわれているものを、人権侵害だって言われているものを、助けの必要な子どもや保護者を見捨ててまでしなければいけない理由なんて、どこにもない!!」・・・・って。