学校での教育活動の中には「学校保健」という分野があり、その中に「保健管理」という領域があります。
この領域に含まれるのは、健康診断や健康相談、感染症の予防などが含まれますが、これらを行う目的として「学校教育の円滑な実施とその成果の確保」があげられています。
つまり、学校で行う「保健管理」は、あくまで学校教育がうまく進むようにするための内容に限定されている、という意味です。
むし歯は、「学校教育の円滑な実施とその成果の確保」を阻害するのでしょうか。
そうであれば、フッ素洗口も保健管理の一貫と考えることもできるかもしれませんが・・・・。
答えははっきりしています。
「NO!!」です。
むし歯があると授業内容が理解できなくなる、などという科学的根拠なんて、聞いたこともありませんし、むし歯は「感染症」でもありません。
学校保健の役割はきちんと法律に規定されていて、何でもかんでも学校に持ち込めるわけではないのです。
ましてや医薬品を使ったむし歯予防など、学校の範疇を遙かに超えた行為です。
こんな行為を、なぜ学校に強要するのでしょうか。
学校ですれば、たくさんの子どもに一斉に実施できるから?単なる効率?効果がないのに?税金をたくさん使って?
フッ素洗口のために、養護教員含めたくさんの教員が、するべき教育活動を放棄してまでフッ素洗口をさせられているのに?学校を医療機関の出先にしたい?養護教員は歯科医院の職員?子どもの健康と未来はどこに・・・?
もう一度聞きます。
どうして学校でフッ素洗口をしなければいけないのですか?
合理的な納得できる説明を、導入を決定する自治体や文部科学省から聞いたことは、一度もありません。