販売されている洗口薬を使う場合

次に販売されているフッ素洗口薬を使う場合。
歯医者さんで取り扱っている「指定医薬品」では、「ミラノール(東洋製薬化成)」「オラブリス(昭和薬品化工)」という薬品があります。

 

以前は工業用試薬を使ってフッ素洗口をする幼稚園や保育園、小中学校が多かったのですが、今はそのほんどが「ミラノール」や「オラブリス」を使って実施されています。これは、全国の薬剤師さんの団体が、「市販薬があるのだから、工業用試薬ではなく、市販薬を使うべき」という意見表明をしたからです。

 

また、薬局で売られているものには「エフコート(サンスター)」「クリニカフッ素メディカルコート(ライオン)」があります。
2つとも「要指導医薬品」の指定があります。薬剤師さんなどから、きちんと使い方や副作用などの指導を受けないと買えない薬品だということでしょう。

 

いずれの商品も、インターネットで「説明書」を見ることができますが、「ミラノール」「オラブリス」「エフコート」「クリニカフッ素メディカルコート」の4つ全てに「副作用」の表記があります。(副作用 ミラノール、オラブリスのページに詳細があります)

ミラノールもオラブリスも販売当時は副作用の頻度等について調査する必要がなかったため、どのような頻度で副作用が発生するのか、わかっていません。

 

しかし、「エフコート」と「クリニカフッ素メディカルコート」は、副作用の調査が行われていて、厚生労働省のHPでも公表されています。
それによれば、副作用の症状は実に多様です。口内や舌、口唇のピリピリ感、錯覚感、刺激感、喘息の憎悪、下痢、吐き気、全身発赤、脚のしびれ感、歯肉痛、鼻出血など、数は少ないですが、副作用を感じている人はいるようです。これ以外にミラノールやオラブリスにあるような口や皮膚の発疹も指摘されています。