少し古い話ですが、この事例は裁判にもなりました。
1987年とある大学の歯学部での話です。
この大学の歯学部では、毎年大学3年生が、フッ素洗口液を実際に飲んでみる、という実験(?)を行っていたそうです。
「飲んでも大丈夫」を証明することが目的なようですが、実際には毎年体調の異常を訴える大学生がいるのだそうです。
この年も70数名の歯学部学生に対し、二重盲検法でフッ素液の誤飲の影響を調べる実験が行われました。
二重盲検法ですから、飲んだ学生さんたちは、自分がフッ素洗口液を飲んだのか、それ以外の害のないものを飲んだのかはわからない状態になっていました。
ところが、実際にフッ素洗口液を飲んだ学生さんの68%の人が、嘔吐、吐き気、腹痛、よだれ、顔色変化などの症状が見られたのです。実験目的とは違って、誤飲で異常を訴える学生さんがいた、ということなのです。
学生さんが飲み込んだフッ素量は、6歳児のフッ素洗口全量飲み込みと同じ量です。大学生だから体重は50kg以上。もっと体重の少ない小学生や中学生であれば、誤飲の影響はもっと強く出ても不思議ではありません。
同様の実験の経験談を、他の大学出身の歯医者さんが話してくれましたが、やはり同様に体調不良を訴える学生さんがいて、授業を継続できずに早退する人もいたそうです。
こんなフッ素洗口液を、小学生や中学生が口に含んでいるのです。