「副作用の説明はしません」

今、病気になってお医者さんで診てもらった後にお薬が出ると、薬の副作用についての説明書がついてきたり、場合によっては薬剤師さんから副作用も含めた説明があったりします。

同様に、病気の治療方法についても、お医者さんからそのメリットとデメリットの説明があり、患者が納得した上で治療がはじまります。

 

これがいわゆる「インフォームドコンセント」で、医療行為では必ずしなくてはいけないことになっています。

 

学校は医療機関ではありませんから、医薬品であるミラノールやオラブリスを使ってフッ素洗口をするとしたら、逆に医療機関以上にしっかりとした説明が必要だと思われます。

 

しかし、実際は全く逆です。

 

厚生労働省作成のマニュアルによれば、「効果、安全性」については説明が必要、と書かれていますが、副作用については説明が必要だとは書かれていません。
さらに自治体によっては「保護者には副作用を教えない」という姿勢を貫いているところさえあります。

 

「子どもや保護者は、副作用のことは知らなくていいんだ」と言われていることになります。

フッ素洗口をするのは子どもだし、子どものことに責任を持つのは保護者の皆さんですから、その了解も必要なのに、副作用を教えないで同意をとったら、なんだかだまされているような気分になりませんか?

 

そして、これではインフォームドコンセントも成立しないことになります。

日本弁護士連合会が学校でのフッ素洗口を「人権侵害だ」と断罪したのも、こういった点を問題にしたからなのです。

 

保護者の皆さん、「知らなくていい」ままで、フッ素洗口を希望しますか?