校長先生がマスターです。

前回の記事で、「君が代を強制しないで欲しい」と文部科学省の担当者に訴えた親子の話を紹介しました。
その続きです。

親子に対して担当者は
「教育は法令上、現場にかなり裁量が与えられている。文科省は学習指導要領で科目や内容は規定しているが、どう教えるかは現場の裁量だ」と説明しました。

それに対し親子は「(現場の裁量と言うが)先生は『教育委員会には逆らえない』と言いました。」と返事をしたのです。
そうなんです。フッ素洗口も同じです。現場の教員、管理職も含めて、フッ素洗口を自ら「実施したい」と考えている人はほとんどいないでしょう。
多くの教員は、自治体の首長さんや教育委員会の圧力で、反対なのに強制的に実施させられているのです。

そう考えると、教員より教育委員会が現場の教育活動を決める権利を持っている、ということになります。

ところが、文部科学省の担当者は親子に対してこう言ったのです。

「法令上は現場のマスターは校長。校長が教育課程を編成します。」「校長がマスターです」

えっ、そうなんですか?
でも実際には、教育委員会や自治体の首長さんが、教育課程を勝手に決めていますよ。学校の反対を押し切ってまで、教育課程決定に圧力をかけて、無理矢理フッ素洗口させてますよ。

おかしいですよね。
もし、文部科学省の担当者の言うことが正しいのなら、自治体の首長さんや教育委員会が、無理矢理学校にフッ素洗口をさせることはできないはずです。
校長先生が「うちの学校の子どもたちには、副作用のある薬品は必要ない。先生方も、多忙化から守る」と考えれば、フッ素洗口はする必要がないはずです。
でも実際は、どこの学校も自治体の首長さんや教育委員会からの圧力に屈してしまっています。

なぜでしょう。
ここまでして自治体の首長さんや教育委員会がフッ素洗口を勧めるのはなぜなのでしょう。
その背後にいるのは、歯医者さんたち(全ての歯医者さんではありません)ではないのでしょうか。

(文部科学省の担当者とのやりとりは「週刊金曜日 2024,3,8 No.1463」  より引用)