高校生になっても、してもしなくても同じです

学校でのフッ素洗口は、ほとんど効果が無いことがわかりました。
今まで比較したのは、12才のDMFやむし歯保有者率と学校でのフッ素洗口との関わりでした。

もう一つ比べてみたいのは、小中学校を卒業した後、高校生17才のむし歯保有者率です。
小中学生時に学校でフッ素洗口を経験した割合と、高校生17才のむし歯保有者率のグラフです。

どうですか?
グラフは今までのものと同じく、縦軸がむし歯保有者率、横軸が洗口実施率です。(単位は%)
このグラフでも、フッ素洗口を経験した高校生がむし歯保有者率が低い、とは言えず、点線の回帰直線は横に真っ直ぐ!!!です。
つまり、フッ素洗口をしてもしなくても、高校生17才では、むし歯の差は無い、ということです。

もちろん、すでに12才の時点で、フッ素洗口を実施した子どもと、実施しなかったこどものむし歯に差は無かったので、17才でも差が無くても不思議はありませんよね。

いずれにしても、フッ素洗口にはむし歯予防効果はありませんでした。

こんな効果のないものに、学校では先生方や養護教員が、副作用や誤飲を心配しながら、時間をかけて手間をかけてドキドキしながら実施しているのです。
全て、無駄な手間と心配です。