「エフコート」を買ってみました。

最近、とあるドラッグストアのCMで、タレントがフッ素洗口液「エフコート」の宣伝をしていることに気がつきました。今まで「エフコート」のCMなんて、見たことがなかったのでビックリ!!
もちろん「むし歯予防に効果がある」といった一方的な内容で、CMは構成されていました。

そこで、このCMを流しているドラッグストアに、早速「エフコート」を買いに行きました。

エフコートは「第3類医薬品」です。「第2類医薬品」である市販のかぜ薬や鎮痛剤とは扱いが違いますので、薬剤師がいなくても登録販売者が販売することができます。
なので、簡単に、なんの対応もなく購入できました。
「第2類医薬品」を購入するとき、最近は、「誰が飲むのですか」とか「説明書をよく読んでその通りに使ってください」などの念押しをするドラッグストアも増えたので、それに比べれば安易に買えてしまうことになります。

説明書きを見ると、エフコートは毎日法、250mlにフッ化物イオンが225ppm含まれています。
これは、フッ化物イオン濃度が低い。なるほど、だから「第3類医薬品」なんですね。

ちなみに全国の小中学校で実施されている週1回法だと、エフコートの約4倍、900ppmですから、例えば500mlの容器入りの週1回法洗口液なら、体重15kgの幼児の致死量数人分に該当し、その危険性は比べものになりません。
(修正;エフコートは225ppmのフッ素濃度です。学校等で使用している毎日法の洗口液は450ppm、週1回法の洗口液は900ppmです。ただし、エフコートは1本が250mlですが、学校で使用しているものはほとんどが500mlです。従って、容器1本に含まれるフッ素の量は、それぞれ違っています)
だからこそ医師の指示書や処方箋が必要なのです。

「むし歯予防にどうしてもフッ素を使いたい」という保護者の方もいるでしょうから、全てを否定はしませんが、「フッ素を使う」という判断の前に、十分情報を集めた上で決めることをお勧めします。

最後に、エフコートの使用説明書には、次のように書かれていました。

「むし歯予防には、なによりも毎日のていねいな歯みがきが大切。フッ素入りハミガキ剤を使った後、「エフコート」で洗口し、効果的にむし歯予防しましょう」

え??ハミガキ剤とダブル使用?それでは洗口は「効果無い」というデータが出ているのですが・・・・・?
「なにより歯みがきが大切」なら、歯みがきすればいいんじゃない・・・・?
う~ん、なにか逃げ道を作っているような印象を持ちました。