ショック・ドクトリン

半年ほど前に、本屋で「堤未果のショック・ドクトリン」という本を手に入れました。
堤未果さんは、国際ジーナリストで、国連やアメリカ野村證券などの仕事をしたあとに国際ジャーナリストとして活躍されています。

ショック・ドクトリンとは、カナダのナオミ・クラインさんが提唱した考え方です。堤さんはそれを日本風に応用して、日本社会の裏も表も明確にしようと活動している人です。

「堤未果のショック・ドクトリン」は、読めば読むほど思い当たることがどんどん増えていく本でしたが、最も強く感じたのは、2011年3月11日の東日本大震災後のAC(政府広報)でした。

みなさんはあの時、テレビで嫌になるほど繰り返し放送されていたACが何だったか、覚えていますか?
それは「子宮頸がんワクチン」を推奨するACでした。

東日本大震災でたくさんの命が失われ、生活の基盤を失って悲嘆に暮れる人たちが数え切れないほどいた中、「命って大事でしょ?これ以上失ってはいけないよね。だから子宮頸がんワクチン打ちましょう」という意図が見え見えのACが、仁科明子さん親子出演で、繰り返し繰り返し放送されたのです。
そして2013年。子宮頸がんワクチンは定期接種に組み込まれました。

東日本大震災というショックにつけ込んで、賛否のあったワクチンを広報する・・・まさしくあの時「ショック・ドクトリン」だったのだ、と改めて痛感しました。
フッ素洗口にも、同様の動きはないのでしょうか。

3,11のあと、福島県ではフッ素洗口を導入する動きが起こったり、実際に導入した学校が増えています。

堤さんの本を読んで今一番心配なのは、「水道の民営化」です。この話題は「国民の違和感は9割正しい」という堤さんの著書に書かれています。
もし水道が民営化されたら・・・今、日本の土地は水源地を含め、外国資本が次々と購入している状況が指摘されています。そこに民営化が導入されたら、水道水にフッ素を入れるなど簡単に行われてしまいます。
そうなれば、日本中の人が、フッ素を大量に飲むか、お金をかけてフッ素無しの水を買うか、どちらかになってしまうでしょう。

今年1月に起きた能登半島地震。政府や行政の動きは、不十分なものでした。
ショック・ドクトリンではなく、冷静に、慎重に考えれば、子どもたちの命やその未来、国民の命を守るためにも、集団でのフッ素洗口は、実施するべきではない、という答えが、自ずと出るはずなのですが・・・。