子どもたちは実験用マウスじゃない!

今、全国で実施されている小中学校でのフッ素洗口のうち、一部地域では「フッ素洗口を何年か実施してみて、その効果を調べる」と自治体が主張しているところがあります。
でもこれは言い換えると「子どもたちの体を使って、効果があるかどうか確かめる」ということ。

 

子どもたちは、実験用マウスではありません!

やり方は絶対に変です!!

本来なら科学的にきちんと効果を確かめたうえで「効果的だから実施する」となるべきです。
しかし、科学的にはすでに日本の子どもたちには効果がないことがはっきりしています。
つまり、科学的には実施する根拠がないので、日本の子どもたちのからだを使って、どのくらい効果があるかを確かめようとしている、ということになります。

こんな不誠実なやり方を許してはいけません。

保護者の皆さん、いいですか、お子さんが実験に使われているのですよ。

 

実際にはむし歯を減らす方法はフッ素以外にもあります。歯みがき習慣や食習慣が変化すれば、フッ素は効果がなくてもむし歯は減るかもしれません。現に日本中の子どものむし歯は、フッ素の影響を受けなくても毎年減り続け、ここ20年で3分の1くらいまで減っています。

その自然減を「フッ素のおかげ」と言ってしまえば、「ほらやっぱりフッ素洗口の効果あったじゃない」とごまかすことだってできます。事実これまでこの論法で「フッ素洗口は効果がある」と言い続けてきたわけです。

一方で「5年間経過を見て効果を判断する」としている自治体もありますが、結局効果をきちんと検証することなくずるずると実施校を拡大する可能性もあります。

一体自治体は子どもたちのからだと命をなんだと思っているのでしょうか。
「少子化」を問題にしておきながら、一方で子どもをモルモットにする。からだと命を傷つける可能性は気にしない。
「5年間経過をみる、ということは子どもたちをモルモットにすることです。そんなこと許されません」と主張しましょう。
声を大にして・・・大合唱しましょう。