厚生労働省と文部科学省

これまでの様々な交渉や反対運動の中で、学校や幼児施設での集団フッ素洗口を主に進めているのは、厚生労働省だということがわかっています。
みなさんご存じだとは思いますが、厚生労働省には「技官」といって、医師や歯科医師の資格のある官僚の皆さんが所属していて、様々な施策を作成しているのです。

その厚生労働省は保育園の管理が管轄担当ですが、学校や幼稚園は、文部科学省管轄の施設です。
つまり、学校での集団フッ素洗口は、厚生労働省が施策として進めようとしていることに、管轄違いの学校が無理矢理負担を強いられている、という図式になっていることになります。

本来であれば、特に近年のように「働き方改革」が叫ばれている時代に、文部科学省が「管轄違いですから、フッ素洗口は学校では行いません。今学校はそれどころではないのです!!」と言ってしまえば、全て解決するのですが、歴代の文部科学大臣を見ても、ちゃんと子どもと教員と学校のことを考えてくれる人はいないようで・・・。

文部科学省が言わないのであれば、現場の教員が言うしかありません。

幸いなことに、長年の文部科学省との交渉で「学校でのフッ素洗口を勧めているわけではありません」という、繰り返し繰り返しの文部科学省側の発言もありますから、文部科学省管轄の学校が、わざわざ膨大な労力と時間と精神的負担を費やしてまで、厚生労働省管轄の仕事を引き受ける筋合いは、どこにもありませんよ~~~~~と、はっきり言いましょう。
「そんなにフッ素洗口をしたいのなら、厚生労働省管轄の皆さんで、どうぞお好きにやれば良いではありませんか。文部科学省管轄の学校を抜きにしてね。」と。

学校には、大切な子どもたちの成長を支え、学びを深め、将来に向かって生きていく力を育む、という重要な目的があります。
多忙化やブラック化が深刻になっている今は、その本来の目的に120%の力を注がないと、これからの日本の学校教育が崩壊してしまうかもしれない、そんな瀬戸際に立っているのです。

「厚生労働省のお手伝いをしている余裕はま~~~~ったくありませんよ」とはっきりさせて、本来の仕事に専念しましょう。

そうしないと、子どもも、教員も、学校も、壊れてしまいます。